たす研の研究成果置き場

自分おたすけ研究会 (たす研) のブログです。 月1回オンラインにて定期開催。お気軽にお越しください。

たす研リポート 5月6日 オンライン

今回、「研究報告」が「リポート」に変わりました。言葉遊びみたいなものなのですが…。詳細は末尾に。

こんにちは、前回たす研でファシリテーターをやらせていただきました巻向と申します。前回のたす研の模様を、少しお伝えさせてもらいます。

チェックイン

18:30あたりからポツポツと参加者の方がZOOMにインされて、少し経ってから始まりました。 まずは、私からルールについての確認をさせていただきました。その後、自己紹介に移ります。
今回は、

  • 呼ばれたい名前

  • 今日の気分体調

    それにアイスブレイクとして、

  • 「最近笑ったこと」

を、お一人づつ言ってもらうことにしました。…が、よくよく考えたら「笑ったこと」って、あったとしても他の人に(しかもほぼほぼ初対面の人に)伝えるのって、結構難しいですよね。僕も自分の番のとき、そのことに気づきました。うーん、テーマがよくなかったか、それとも私の扱い方が悪かったのか…。
そして、当日の進行メモを読み返してみたら、本当は「最近嬉しかったこと」を話してもらうことになっていました。緊張して読み違えたのでしょうかね…。

困りごと発表

その後、皆さんの「困りごと」を整理する時間を、5分ほどとりました。特にワークシートなどは用意していなかったので(怠慢万歳!)、各々メモ帳など使ってください、と丸投げでした。 ちなみにこの間、私と書記はホワイトボードの整理にあたふたしていました。私たちも困りごとを抱えた当事者なので、この時間はもちろん必要なのですが…。幸いなのは、二人とも事前に困りごとを用意していたことでしょうか。初めてのオンライン開催なので、いろいろあたふたがありました(後にもあります)。

テーマ決め

10分ほど休憩を取ったのち、その内容を一巡で発表してもらいました。そして私から、「時間的に、経験的に2つ、多くて3つに絞りたいなあ、と思うんですが、どうでしょう?」と声をかけさせてもらったところ、色々と反応が帰ってきました。 「この2つの困りごと似てるよね」「今回はせまく、深くやりたいかなあ」「なら、私のテーマは広すぎるかもね」などなど。参加者の方が活発に話し合ってくれたおかげで、わりとすんなりと二つの研究テーマが決まりました。 決まりにくいこともあるかなあ、と、実は事前に「研究テーマ決めサイコロ」なるものを用意していたのですが、いらぬ心配でした。参加者の方に恵まれていたなあ、と感じる一幕でした。

研究

さて、一番の肝となる研究です。 今回は、人との距離恋愛について研究することになりました。
まずその研究テーマを出してもらった方からより詳しいお話を伺いました。それを書き取っていき、ひと段落ついたら他の方からの質問・感想を受け付けます。それに応答し、さらに質問があり、感想があり、それへのさらに感想があり…と、これが続きます。そしてそれを書き取り眺め、さらに…と。 最後に、発表者の方に感想をお聞きして、一旦終了とします。これを2回行いました。
ちなみに、ここでもトラブルはありました。書記をやっていたメンバーのPCが突如再起動をはじめてしまったのです。幸い、他端末からすぐに復帰できたので、そこまでの時間はロスしていないと思うのですが…。いやあ、実際やってみると予想外のことが起こるものです…。参加者の皆様、ご心配おかけしました。でも多分、似たようなことこれからも起こると思います、すいません…。ぼちぼち対策はしていきます。

私の感想

さて、私の感想なのですが…すみません、書いている現在、当時の感覚が大分抜け落ちていってしまっています。早めに書こうと思っていたんですがねえ…。月並みな感想になってしまうかもしれませんが、ご容赦ください。
どちらの研究も、私にとって重要なことで、心臓をドキドキさせながら聴いておりました。自分の思い出したくないような記憶、痛い記憶に似たものが他の人から語られることで、痛いような、でも癒されていくような感覚…。ある人はこういった活動を行う理由を「痛気持ちい」からと表現していましたが、似た感覚かもしれません。動かしていない筋肉を動かしていく、ストレッチの感覚に近いのかもしれませんね。 そんなことを全身で受け止めながらのファシリテートだったのですが、今回、上で書いたように、なかなか活発な雰囲気で、私は結構楽をさせてもらいました。少しお話しを振らせてもらったりしたくらいで、あとは終了の合図をしたぐらいじゃないでしょうか。その割に「弱さの情報公開」はできていて、内心結構満足な当事者研究になったかな、と思っていたのですが…参加者のみなさま、どうだったでしょうか?

終わりに

リポート遅くなって申し訳ありませんでした。終わってから「書けないよ~」とミーティングなどしておりました。(それ以外の時間?…。)
書く上で、本当にたくさんのことを省いて書きました。多分当日の10分の1、いえ100分の1にも満たないのではないでしょうか。私の力量不足ゆえ、こんな感じになっております。ご容赦いただけると幸いです。 そして同時に、あの2時間で本当にいろんなことを話したんだなあ、と感動を覚えます。ぼうっと時間を過ごすのが得意な方なので、2時間なんてあっという間に過ぎてしまう時間だと思うのですが、こういう「濃い」時間にも化けるのだなあと。…まあ、全部の時間がこの濃さだと、私は早晩倒れると思いますが。今回、「楽をさせてもらった」と自覚はしつつも、やっぱり疲れはしたので。心地い疲れではあるのですけどね。

さて、これにて6月5日のリポートを終わります。ここまで読んでいただいてありがとうございました。








研究報告からリポートへ

ほんと、言葉遊びみたいなもので、そこまで高尚な意味があるわけでもないのですが…。 たす研のミーティング(次のたす研どうしようか、などを話し合う)で、「当事者研究の成果というのは、当事者本人のもので、他人がまとめることはできないのではないか」ということを話し合いました。「べてるの家の『当事者研究』」などを読むと気づくのですが、その報告者は、苦労を生きたそのご本人です。もちろん、お互いに助け合いながら書かれたものではあるとは思うのですが、やはり苦労を生きた当事者本人が報告する、ということには大きな意味があるのではないか、と思います。ただ、だからといって「他人がまとめること」を全否定するかといえば、そうでもなく、という…。
たす研自身、まだまだ迷っているところです。


今回は「研究報告」ではなく、「リポート」にしてみる、ということになりました。
あるカフェに行って、そこがどう言う場所で、居心地がどういう感じか、ということを感じてもらえるようなリポートを目指した…つもりです。
もちろん、それでいいことづくめなわけではなく、「じゃあ研究報告はどうするのか」「そもそもリポート記事書けるような文章力があるのか」などなど、課題は山積みのままなのですが…。